限られた狭い地域に集中的に降る大雨のこと。集中豪雨になる時には台風や前線の付近で積乱雲が次々に発生して同じ地域に繰り返し激しい雨が降る。堤防の決壊による洪水被害だけでなく、都市では保水や遊水機能の低下や地下空間利用の進展につれて都市特有の都市型水害が多くなってきた(→「都市気候」)。さらに集中豪雨による山崩れやがけ崩れ、土石流などの土砂災害による被害も大きい。近年は集中豪雨の発生が増加傾向にあり、地球温暖化により雨の降り方が激しくなるとともに集中豪雨の回数が増加する可能性が高くなるという点も指摘されている。