地球は広大であり、その全体を観測することは非常に困難である。そこで、人工衛星に各種のセンサーを積み込み、地球をリモートセンシングの手法で観測する試みが行われてきた。日本では、気象庁により静止気象衛星が、JAXA(宇宙航空研究開発機構)を中心に地球観測衛星が打ち上げられている。ADEOS、ADEOS-2の失敗の後、日本の地球観測は意気消沈していたが、2005年のひまわり6号やALOSの成功により自信を取り戻しつつある。現在は、GOSAT、GPM(Global Precipitation Mission : 全球降水観測衛星)、GCOM-W(Global Change Observation Mission : 水循環変動観測衛星)などの打ち上げが計画されている。