竜巻やダウンバーストなどの突風の強さ(風速)を被害状況から決める藤田スケールを、日本の状況に合わせて改良したもの。従来の藤田スケールは、アメリカの建物などを対象とした9種類という限られた指標に基づいていたので、日本の建物などの被害状況に当てはめるのが難しい場合も少なくなかった。そこで日本に特有ともいえる木造住宅や軽自動車、自動販売機なども加え、被害の指標を30種類に増やすことにより多様な被害を調査の対象にできるようになった。それぞれの被害指標に複数の被害度(どのようになったのか)を設定して、3秒平均の風速を5m/s単位で対応させることにより、従来の0から5の階級表現に加えて、新たに風速値も発表できるようになった。また階級については、継続性を持たせるために従来の藤田スケールとできるだけ同じ階級となるように設定されている。