G2Vのスペクトル型をもつ典型的な主系列星。平均密度1cm3当たり1.4g、表面温度約5800度K、中心温度約1550万度K、中心密度約160g/cmのガス球で、表面の化学組成は、質量比で水素71%、ヘリウム26.5%、その他の元素2.5%である。半径は約70万kmで地球の約109倍、質量は地球の33万倍あり、約27日周期で自転している。太陽が1秒間に放つエネルギーは、3.9×1026Jである。それを地球上で観測すると1m2につき1秒当たり約1.37kJとなる。この値を太陽定数という。円盤状に見える表面は光球面と呼ばれ、黒点や米粒状の斑点(粒状斑)、白く輝く白斑などが見られ、光球面の外には彩層やコロナなどの希薄な大気が広がっている。光球や外層では磁場の影響が強く、黒点やフレアなどの活動的な現象はその象徴的なものである。