1801年にイタリアの天文学者ジュゼッペ・ピアッツィ(Giuseppe Piazzi)によって発見された最初の小惑星。直径は約950キロメートルで小惑星帯に存在する小惑星の中では最も大きい。小惑星番号1番(「1 Ceres」と表記)であるが、2006年のIAU(国際天文学連合)による惑星定義において、準惑星としても分類されるようになった。15年現在、準惑星に分類されている天体はケレスを除くすべてが冥王星型天体(太陽系外縁天体のうち自己重力により丸い形状と思われるもの)であり、成因や組成の異なるケレスをこれらと同一に分類することへの疑問が解消されないままになっている。15年、NASAの小惑星探査機ドーン(Dawn)がケレスに接近しその表面を詳しく観測した。多くのクレータの他、極めて明るい複数の白い点が確認され、表面に氷が露出しているものと考えられている。