主として火星と木星の間にある小型の惑星群のこと。最大のケレス(Ceres セレスともいう)でも、直径は950kmにすぎない。軌道が確定した小惑星は69万個を超えるが、その総数は数百万個以上と推定されている。地球に衝突する隕石は小惑星帯から供給されているらしい。木星の軌道上にあるトロヤ群、太陽に接近するアポロ型、地球に接近するアモール型のような特異な軌道をもつものもある。小惑星はかつて火星と木星の間にあった月ほどの大きさの原始惑星が破砕してできたとする説が有力である。宇宙科学研究所(現・宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)が2003年5月、小惑星イトカワ(1998SF36)の岩石破片を採取するために打ち上げた探査機「はやぶさ」は10年6月に帰還し、大きな話題となった。14年12月には小惑星リュウグウ (1999JU3)のサンプルを採集するため「はやぶさ2」を打ち上げた。18年にリュウグウに到着する予定。