ある図形を、縦横(立体の場合には高さも含む)同じ倍率rで拡大コピーあるいは縮小コピーしてできた図形は元の図形に相似であるといい、その相似比(similarity ratio)は1:rと表す。たとえば、1/70000の地図は、位置関係について、相似比1:1/70000の相似な図である。同様に、設計図も相似図形の応用である。
また、二つの図形が1:1の相似のときには、合同という。
特に、三角形については、条件を絞ることができ、これを相似条件(similarity codition)という。二つの三角形△ABCと△DEFについて、△ABC∽△DEF(「∽」は相似の関係を表す記号)であるための条件は以下の三つとなる。
(1)3辺の比がすべて1:r。
(2)2辺の比とその2辺にはさまれる角が等しい。
(3)二つの角が等しい(必然的に三つの角が等しくなる)。