「50文字以下で表すことのできる、もっとも大きい数は何か」を問うパラドックス。自己言及型パラドックス(→「嘘つきのパラドックス」)の一つであり、最近の作といわれているが、このパラドックスを誰がいつ作ったのかは不詳である。
この「50文字」は60文字でも、100文字でも、適当に 大きい数であればなんでもよい。この問題は簡単だと思われるかもしれないが、一生懸命考えてもなかなか答えられない。というより、いくら考えても、絶対に答えられないのである。というのは、もし、nが50文字以下で表すことのできる、もっとも大きい数だとすると、n+1は、「50文字以下で表すことのできる、もっとも大きい数に1を加えたもの」として表すことができる。
上記の「 」の中の字数を数えると、29文字で、50文字より少ない。つまり、nが50文字以下で表すことのできる、もっとも大きい数なら、n+1も50文字以下で表せてしまう。こうして、どんどん数が大きくなってしまい、結局、期待に沿うような数は見つけることができない。