物理の法則は物理量をあるゲージ(定規)で測って数量化した数量の間の関係として与えられる。そして、基準となるゲージを変えれば、この数量も変わる。時空の各点でゲージのとり方は任意であるが、数量間の関係は保たれるべきである。この不変性がゲージ対称性(gauge symmetry)である。隣接した時空点におけるゲージのとり方を関連させるためにゲージ場が導入され、その量子をゲージ粒子(gauge boson)と呼ぶ。ゲージ対称性はクォークのカラー荷の割りふり(強い力 strong force)、クォークやレプトンのフレーバー(flavor 電荷差にも相当)荷の割りふり(弱い力 weak force)、状態関数の位相のとり方(電磁力 electromagnetic force)、座標系のとり方(重力 gravity)に関係する(→「四つの基本的力」)。