フェルミオンとボゾン(→「四つの基本的力」)を交換しても法則が変わらない場合、その法則に「超対称性(supersymmetry)がある」という。この理論では、ボゾンであるゲージ粒子に対応して、フォティーノ(photino 光子の対)、グラビティーノ(gravitino グラビトンの対)などの超対称性粒子(SUSY粒子 supersymmetry particle)があり、フェルミオンに対してはスカラークォーク(scalar quark)やスカラーニュートリノ(scalar neutrino)などがある。1012eV(電子ボルト)以上のエネルギーで超対称性が回復し、1025eVで三つの力は同じ強さになる。陽子崩壊(proton decay)や宇宙初期の真空の相転移(→「標準理論」)に伴うインフレーション宇宙(inflationary universe)モデルを示唆する。