クェーサーやガンマ線バーストなどから放出されると予想される高エネルギーの宇宙ニュートリノは、地球を貫通して反対側の空中に上向きに出て行くが、一部はレプトンの一種であるミューオン(μ粒子 muon)になって上向きの空気シャワー(air shower 大気中における粒子集団の生成)を作る。TeV(テラ電子ボルト Tは1012=1兆)エネルギー領域では、上向きのミューオンが南極の氷(1km3)を通過する際に放射するチェレンコフ光(Cherenkov radiation 荷電粒子が水などの媒質の中を超高速で飛行する際に発生する光)を観測するAMANDA(Antarctic Muon And Neutrino Detector Array)計画やエーゲ海の海中で行うANTARES(Astronomy with a Neutrino Telescope and Abyss Environmental Research)計画がある。AMANDAはアイスキューブという、より広い観測プロジェクトとなり、すでに稼働している。