星の重力崩壊や連星パルサーの合体などで重力波が放出されると考えられ、これを検出する試み。重力波が物体を通過すれば、物体に伸縮運動を引き起こす。この微小運動を精密に測定する技術としては、円柱(バー)の振動を電気信号に変えるものと、変動する距離をレーザー干渉計によって測る方法がある。アメリカでは、一辺が4kmあるL字形のレーザー干渉計LIGOが2カ所に2006年に完成している。日本では、一辺が300mの同型の干渉計TAMAを東京都三鷹市の国立天文台敷地に建設したのに続き、岐阜県神岡鉱山のトンネルの中にCLIOを建設して経験を重ね、2010年よりKAGRAの建設を始めた。