従来の太陽電池が主要な素材として用いてきたシリコンを使わない、非シリコン系の太陽電池の一つであり、安価で軽量、加工性に優れている。色素増感型太陽電池とともに次世代太陽電池として有望視されているが、現時点ではシリコン系太陽電池に比べて変換効率(conversion efficiency 太陽光を電気に変換する効率)が劣る。基本構造は光が当たると電子を放出しドナー(donor)となるp型有機材料と、電子を受け取り電極へ導くアクセプター(acceptor)となるn型有機材料を重ね合わせたものである。ドナー材料には、ポリチオフェン系やテトラベンゾポルフィリンなどがあり、アクセプター材料には、フラーレン誘導体などが用いられている。現在報告されている最高変換効率は5.2%である。