ギリシャ語の原語フィロソフィアは、愛知の活動、いわばすぐれた知を求める営みを指す。立ち入ったその実質については、人によりさまざまに規定されるが、あえて言えば、日常生活や科学的営みのなかでなかば自明とされているものごとについて、あらためて批判的に考え、そのより本質的な、あるいはより包括的なあり方について思考する営みと言うこともできる。その区分の仕方も多様であるが、例えば存在論(ontology)や認識論(epistemology)など、ものごとの存在や知識のあり方を問う理論哲学と、倫理学(ethics →「倫理」)など、行為や価値に関する事柄を対象とする実践哲学に区分されることもある。