16世紀の宗教改革(Reformation)に始まり、ローマ・カトリック教会にプロテスト(抗議)して分離したキリスト教の各派。宗教改革運動がドイツのルター(1483~1546)によって開始され、スイスのツウィングリ(1488~1531)、フランスのカルバン(1509~64)などによって推進され、特に北部ヨーロッパや北アメリカに広まった。
カトリックとは異なり、人間の善行ではなく信仰のみによる救いを説き、教権や伝統でなく聖書を中心とする個人の信仰を重視し、聖職者と信徒の身分上の相違を認めずに信仰する各人が神の前に立つという万人祭司主義を基本的な立場とする。