2006年3月、松本・地下鉄両サリン事件や坂本弁護士一家殺害事件などで27人が死亡した13の事件で殺人罪などに問われ、一審で死刑判決を受けた、オウム真理教(現アーレフ)の松本智津夫(麻原彰晃)被告の控訴が弁護団の控訴趣意書の不提出を理由に、棄却された。これに対し弁護側は異議を申し立てたが、06年5月、高裁はこれを棄却。さらに弁護側の特別抗告に対し、同年9月15日、最高裁はこれを棄却し、死刑が確定した。05年1月、アーレフは現在も無差別大量殺人行為に及ぶ危険性があるとして観察処分が更新されたが、脱麻原の上祐史浩代表派(→「『ひかりの輪』結成/オウム事件の推移」)と麻原回帰の反代表派の間で対立が深まり、実質的に分裂している。