1859年(安政6)に岡山県の農民・赤沢文治(川手文治郎)によって開かれた神道系の創唱宗教。四国の山岳霊場・石鎚山の修行者の祈祷を受けて病気が全快した後、金神(こんじん)からの知らせを受け、金神の教えを伝えるようになった。民間では金神は祟り神として恐れられたが、天地金乃神(てんちかねのかみ)の名のもとで天地の親神・救済神として崇拝。教祖は神の命によって、金光大神(こんこうだいじん)と名を改め、農業をやめて、神の言葉を信者に取り次ぐことに専念した。1900年に公認されて教派神道(→「神道」)の一つになった。教祖の記した「金光大神覚」を教典とし、日柄方位・禁忌・呪いなどの迷信を排し、真心からの信心によって神から助けられ、苦しみから救われ、現世での幸福を得られると説いた。本部は岡山県浅口市金光町。