対人場面において、個人が相手の反応を理解し適切に反応するといった、対人コミュニケーションを円滑にするためのスキルを獲得させる訓練法のこと。認知行動療法の一種。習得すべきスキルは対象者によって異なる。従来は、知的障害児や精神障害者の生活技能を高める方法、または留学生のための異文化適応を促進する支援法等として使用されてきた。近年は一般児童・生徒においても基本的な社会スキルの不足が問題となっていることや、発達障害児・生徒を取り巻く特別支援教育の流れの中で、学校や学級単位で取り組む動き(class wide social skills training)が盛んである。