群馬県渋川市金井にある古墳時代の噴火被災遺跡。群馬県埋蔵文化財調査団が2012~13年に調査して、6世紀はじめに噴火した榛名山二ツ岳の火山灰に埋まった溝から、挂甲(けいこう 小型鉄板をとじて作った騎馬用のよろい)を着装した人骨が見つかった。この武装した人物は成人男性であり、その他に首飾りをつけた女性成人骨1体、幼児骨1体、乳児骨1体が見つかっている。榛名山の噴火による火砕流で死亡したとみられる。このほか火山灰層の下から被災した建物、祭祀に使った土器ほかの集積場などがみつかり、被災直前の当時の姿がリアルによみがえった。