岩手県花巻市小瀬川にある、縄紋時代の集落遺跡。花巻市教育委員会が、発掘調査をおこない、完全な形の大型土偶2体を発見したことを、2014年に発表した。この土偶は高さ約24センチと、約18センチの大きさであり、体部は板状、頭部と脚部は立体的に造形し、床面積100平方メートル以上の竪穴住居(縄紋時代中期中ごろ、約4500年前ごろ)から見つかっている。縄紋土偶はほとんどが壊された状態で発見され、形代(かたしろ、人の身代わり)として用いた説が有力であるが、本例はそれとは違う使用法であった可能性があり、今後の検討がまたれる。