宮城県栗原市築館にある古墳時代を中心とする集落遺跡。2014年、宮城県教育委員会が調査して、古墳時代前期(3~4世紀)の縦穴建物多数と、青銅鏡や鉄器を見つけた。青銅鏡は内行花紋鏡1点、珠紋鏡2点、鉄器は鏃(やじり)、斧、釶(やりがんな)などが縦穴建物から出土した。このほかに装身具として用いた管玉(くだたま)、勾玉(まがたま)、ガラス玉などが出土している。なお古墳時代前期において、本例が最北の出土例である。本遺跡は丘陵上にあり濠で囲んだ防御集落であることから、弥生時代の社会体制を維持した有力勢力の拠点と考えられる。