東京の渋谷で東急グループが中心となって運営する文化施設Bunkamura内の劇場シアターコクーンで行われる歌舞伎公演。1994年の「東海道四谷怪談」に始まり、串田和美演出・中村勘九郎(18代目中村勘三郎)主演で現代感覚による古典の解釈に基づく大胆な演出で人気を集め、歌舞伎の新しい観客層の開拓に貢献してきた。第2回の公演「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」は2004年の平成中村座ニューヨーク公演に発展した。05年は中村福助主演で鶴屋南北作「桜姫」を上演した。これらの作品は人気を得て再演を重ねたが、10年には新たに「佐倉義民傳」を上演した。