1995年から韓国の光州市で始まったアジア・太平洋地域初の国際ビエンナーレ展。アジアで初めてのビエンナーレとはいえ、招待作家は世界中から招集している。2012年のビエンナーレは、9月7日から11月11日まで開催された。アーティスティック・ディレクターは、07年の第12回ドクメンタのディレクターを務めたドイツ人美術評論家でキュレーターのロジャー・ビュルゲル(Roger M. Buergel)。ディレクターは、6人の中東・アジアの女性キュレーターや美術評論家などで構成されており、日本からは、森美術館チーフ・キュレーター片岡真実が選出された。当ビエンナーレのテーマは、未来に向けて多様な視点から展示を行い、時代を考察するというもので、スタートから18年を経ており、アジアのなかでも歴史的な重みをもち現代美術の重要な発信場所として評価されている。