卒業設計日本一決定戦とも。全国から自主的に応募された建築系の学生の卒業設計を一堂に集め、公開審査によって日本一を決めるイベント。2003年から毎年3月にせんだいメディアテークで開催されている。当初は200程度だったエントリーも、09年には700を超えた。審査には伊東豊雄(1941~)や青木淳(1956~)をはじめ著名な建築家、批評家が招待されている。歴代の受賞者には審査員の事務所での勤務が決まったり、その後の活躍からカリスマのように扱われている学生もおり、新たなトレンドを生む場にもなった。このイベントは有志の学生団体、仙台建築都市学生会議によって運営される。また翌夏には卒業設計日本一展が、東京、名古屋などの各都市を巡回する。全国各地で卒業設計イベントが増えているが、これはその中でも最も規模が大きく、「卒業設計の甲子園」と呼ぶにふさわしい。