卒業設計を対象とした「せんだいデザインリーグ卒業設計日本一決定戦」(2003~)、大学院生の修士設計を対象とした「トウキョウ建築コレクション」(2007~)に続き、2009年に始まった、建築を専攻する3年生以下の学部生のための全国規模の設計コンテスト。したがって、各自が所属する大学で与えられた課題設計の作品を競いあう。第2回となる10年の建築新人戦は、応募総数を初年度の171から453へ大きく増やし、公開審査の会場となった梅田スカイビルに多くの観衆が集まった。同時期の大阪では、30歳以下の若手建築家の展覧会「Under 30 Architects exhibition」も開催され、建築界では、若手イベントが興隆している。これらは関連する印刷物も刊行され、30代、40代の建築家よりも、20代の方がメディアで発表する機会が増えるという皮肉な状況が起きている。