総勢300人を超える建築家と教育関係者を中心とした、東日本大震災(2011年3月11日)の復興支援ネットワークである。阿部仁史(あべひとし)ほか、仙台の大学で建築を教える教員らが発起人となり、震災直後の3月16日に建築家や学生が参加できるプラットフォームを立ち上げた。2016年3月時点でアーキエイドのプロジェクト数は40を超え、建築家が被災地へ直接手をさしのべる機会を実現させている。またプロジェクトの情報を蓄積するアーカイブのプラットフォームを構築したり、被災地におけるコンペを実施した。復興支援に関わる運動体としては、大学の研究室による被災集落のリサーチ、ワークショップ、プロジェクトが目立つ。アーキエイドが関わった建築としては、石巻市の牡鹿地区や雄勝(おがつ)地区で、波板地域交流センター(14年)、桑浜総合センター(15年)、石巻市復興まちづくり情報交流館雄勝館(16年)、おしか番屋(16年)、熊沢コミュニティセンター(16年)などのコミュニティースペースが挙げられる。16年3月には震災から5年が経過したのを機に、活動をひと区切りすることになった。