癒やし系音楽とも呼ばれる。心身ともにゆったりくつろぐための音楽として売られているものを総称する言葉。くつろいだり癒やしを感じたりするのは、聞き手次第なので、クラシックのピアノ曲や小曲、ハワイアン・ミュージックやガムラン、シンセサイザーやギターなどの演奏曲、澄んだ声でうたわれる歌曲や童謡など、ありとあらゆる落ち着いた音楽が、場合によってはかなりポップな音楽や自然音の録音物までが、この名前で売られている。売り手のつけた名前なので、自分の音楽がヒーリング・ミュージックと呼ばれることを好まないアーティストの曲が含まれていることもある。アメリカではこの種の音楽のうち宇宙や自然や精神世界に関連づけられた音楽が1980年代からニュー・エイジ・ミュージックという名前でヤッピー(yuppie ; YUP young urban professionalsの略)向けに売られていたが、日本では90年代に「フィール」や「イマージュ」という編集アルバムがミリオンセラーを記録して一般化した。主なアーティストにヴァンゲリス、ジョージ・ウィンストン、ヤンニー、喜多郎、姫神、アディエマスなど。