開発者のヤマハによれば「メロディーと歌詞を打ち込むだけで歌ってくれる歌声合成技術・ソフトウェア」のこと。略称は「ボカロ」。2004年に初めてイギリスの企業がパッケージ製品を発売した。PC(パソコン)本体と、ボカロの歌声を調整・編集するボーカロイド・エディターと呼ばれるソフトウェア、サンプリングされた音声の断片などを含むデータベースである歌声ライブラリを組み合わせて使う。ソフトにはヤマハと提携して多数の会社が関わっている。歌声ライブラリには17年末で50種類以上の声があり、それぞれに名前やキャラクターがある。動画共有サイト(→「動画共有サービス」)などへのボカロ使用楽曲の投稿は無数にあり、10年には『EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis feat.初音ミク(エグジット・チューンズ・プレゼンツ ヴォカロジェネシス フィーチャリング・初音ミク)』がボカロの歌を使ったアルバムとして初めてオリコンのチャートの1位(週間ランキング)になった。ボカロを使って音楽を作る人はボカロP(ボカロピー、ボカロ・プロデューサー)と呼ばれる。初音ミクなどは立体映像を使ったコンサートも行われており、バーチャル・アイドルとして高い人気を持っている。