観光立国推進のため観光庁は、訪日旅行者(インバウンド)と日本からの海外旅行者(アウトバウンド)の双方向(ツーウェイ)の交流人口を増やしていく方針である。インバウンドはビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC→「観光誘致」)で2010年に訪日旅行客1000万人、20年2000万人達成が目標。またアウトバウンドはビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)と呼び、2010年日本人海外旅行客2000万人達成が目標である。しかしながら09年度はリーマン・ショック以来の世界経済の悪化や円高傾向でインバウンドは前年を大きく割り込んでおり、また新型インフルエンザの流行の影響もあって海外旅行客も伸び悩み、10年の目標達成はイン、アウトとも困難な状況にある。こうした中で前原誠司国土交通大臣は09年10月15日、訪日外国人2000万人達成を4年前倒しして、13年1500万人、16年2000万人とすることを表明した。