室内のテーブルなどに置き、水やりだけで成長の様子を楽しみ、食べることもできる植物。一部メディアで「観食植物」と呼んでいる。独身男性に人気があるという。例えば陶器を用いたアイディア商品を手がける聖新陶芸株式会社が販売している「なべ野菜栽培セット」は、土鍋型ポット、栽培用土に、鍋料理向きのシュンギクとミズナ(キョウナ)の種子が入っている。ポットに種まきして水を与えるだけで、1カ月ほどで食べられる大きさになる。下葉を何枚か残して摘み取れば、再び芽が伸びてくる。同社ではほかにもスナックエンドウとミニキャロットの種子が入った「プチポトフガーデン」、秋にはジョッキ風のポットと栽培用土に種子、さらには収穫後の豆を盛るざるがついた「そらまめ栽培セット」などを販売している。ソラマメの種子は極早生で草丈が低い品種なので、秋に種まき後春から初夏に収穫できるという。また、春には「えだまめ栽培セット」なども発売される。キノコの栽培業者らが手がける栽培キットもあり、しいたけ、なめこ、エリンギなど豊富な種類がそろっている。種菌を植え込んだブロックを、直接日が当たらない比較的明るい場所で管理すると、何回か収穫ができる。もっと簡単に栽培したい人には、種子と種まき用の培地が一緒になっているスプラウトの栽培セットや、若い葉を食べるベビーリーフの栽培セット、缶詰を開けて水を与え育てるハーブ缶などがある(→「球根缶」)。いずれも作り方の手引きに従って、家族も簡単に栽培を楽しめる。