高速無線LAN規格の一つであるWi-Fiをベースに、スマートフォンやタブレットパソコンの高精細映像をワイヤレスで手軽にテレビなどにミラーリング(mirroring 同じ映像を鏡に映したかのように表示)できる規格。「ミラキャスト」と読む。急増するスマートフォンやタブレットの画面を、手軽に大画面で共有するような使い方に適し、注目が集まっている。技術面では、Wi-Fi関連の規格を管理している「Wi-Fi Alliance」が策定し、無線技術はWi-Fiをベースとしており、Wi-Fi対応機器では導入の敷居が低く、普及が見込まれる。Miracastに対応した機器であれば、映像機器とスマートフォン、またはタブレットとを、「Wi-Fi Direct」と呼ぶ規格にしたがって直接接続でき、無線ネットワーク環境は必須ではない。Miracastに対応した映像装置をもたない場合は、Miracastレシーバーあるいは、同機能を備えたサウンドバー(棒状で一体型の疑似サラウンドシステム)のような機器を経由することで、HDMIケーブル接続で映像機器に映像を送ることができる。