JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)では、PCM(音声のアナログ情報をデジタルデータに変換する一方式)48kHz(キロヘルツ)/24bit(ビット)以上相当の音源ファイルをハイレゾ音源と定義している。フォーマットや圧縮については詳細な規定がなく、どの音声ファーマットにおいてもPCM48kHz/24bit以上のものはハイレゾ音声フォーマットといえる。音楽配信においては、非圧縮のPCM(ハイレゾではWAV形式のファイルとして扱われる)、ロスレス圧縮(圧縮後に伸張したデータが元のデータと100%同じになる方式)のザイフォ財団による「FLAC(フラック Free Lossless Audio Codec)」やアップルによる「ALAC(アラック Apple Lossless Audio Code)」を利用するケースが多い(→「音声圧縮」)。2.8MHz(メガヘルツ)以上となるソニーのDSD(ダイレクトストリームデジタル)もハイレゾとして認識されている。ほか、主にブルーレイディスクで使用される、ドルビーラボラトリーの「Dolby True HD」やDTS社の「DTS-HD Master Audio」、DVD-Audioで使用されるメリディアン・オーディオのMLP(Meridian Lossless Packing)などもある。
また近年、ブルートゥース(Bluetooth SGI, Inc.の商標)伝送に向けた、ソニーの「LDAC(エルダック)」やクアルコムの「apt-X HD」も登場した。ほか、音楽配信サービスのTIDAL(タイダル)はハイレゾ音質のストリーミングサービスを開始し、コーデック(符号化・復号化)には従来のPCMと互換性をもち、より低いビットレートで高音質を実現できるとするメリディアン・オーディオの「MQA(Master Quality Authenticated)」を採用している。