横縦がおおむね8000×4000画素で構成されるデジタル方式のカメラ、ディスプレーなどの映像システムを指す俗称(現行のフルHDは1920×1080画素)。「ハチケー」と読む。放送分野では「UHDTV(Ultra High-Definition Television)」として国際標準規格が決定し、普及に向けて動き出しているが、一方で超高精細な8K映像技術は医療分野でも大きな注目を集めている。具体的には内視鏡(endoscope)への応用で、解像度の向上によって、患部がより鮮明に観察できることはもちろん、4K(3840×2160画素)と同じ解像度であれば4倍の面積を捉えられることになるので、視野が広がり、医師の診断や治療のクオリティーの向上につながる。また同時に、広色域技術やHDR技術(ハイダイナミックレンジ技術 明暗差が大きく、肉眼で見るのに近い自然な映像を扱える新技術)の導入によって色再現性が向上し、より正確な診断も可能にする。今後は、専門医が遠方の患者を診断する遠隔医療(telemedicine)や、画像をコンピューターが自動で分析するAI診断(AI〈artificial intelligence〉diagnosis)が発達すると考えられていて、その精度を高める基礎技術としても期待されている。