現行のフルHDの約16倍の画素数となる8K(約8000×4000画素で構成される映像システム)の実用放送は、2018年12月1日、BSデジタル放送での開始が予定されている。BSデジタル放送は基幹放送に位置付けられ、つまり、電波によるテレビ放送が本格的な8K時代を迎えることを意味する。放送開始当初は、NHKの1チャンネルのみだが、20年を目標にさらなる拡充が見込まれる。受信に際しては、基本として、BS衛星からの「左旋電波」を受信できるパラボラアンテナと対応チューナーが必要になる。18年末以降は、4K/8K放送チューナーや、同チューナーを内蔵したテレビおよびレコーダー製品も登場する見込み。ほかにも、ケーブルテレビ網やインターネット回線経由での同時配信も検討が進められている。8K放送の普及は、機材や受信方法を含め、視聴者に負担の少ない手段の提供が鍵になりそうだ。