エンジンとモーターを組み合わせるハイブリッドカー(HV)のうち、家庭用コンセント電源などから直接バッテリーに充電できる車種。HVよりもバッテリー容量が大きく、近距離なら電気自動車(EV)として、長距離ではハイブリッド車として走行できるため、EVとHVのメリットを併せ持つ車として注目されている。EVは、究極の環境車として登場したが、航続距離の短さが災いして販売が伸び悩んでおり、現実的な選択肢として、当面はPHVが有利との見方もある。トヨタが2012年1月30日に「プリウスPHV」を発売(予約受付は11年11月29日から)。13年1月24日には、三菱がEVを主体とする「アウトランダーPHEV」を発売している。また、家庭用電源や充電スタンドとの接続が可能になったことで、EVと同様、家庭内電力と上手に融通し合うスマートグリッド構想に向けた準備も進みつつある。