電気自動車(EV)やハイブリッドカー(HV)などがモーターで走行する際、疑似的に音を出し、歩行者などへその存在を知らせる機能のこと。国土交通省は2009年10月に義務化を決定。12年ごろより新車への設置を義務づける方針を打ち出した。対象車は原則HVとEVで、エンジンが常に動いているホンダのHVは対象外となる。機能的には時速20キロ以内の低速走行時か後退時に「疑似エンジン音」を自動的に鳴らす。初期設定では機能がオンになっているが、運転者の判断で一時的にオフにすることもできる。モーターで走行する車両が普及することで、騒音問題の解決へとつながると期待されていたが、歩行者と車両が混在する道路では車両の存在に気付かず思わぬ事故につながる懸念が出てきた。とくに視覚障害者などから「クルマの接近がわからない」とする声が上がっていた。