2005年に施行された特定外来生物被害防止法(外来生物法)により、放流や生体の持ち出し等が禁じられているブラックバス(オオクチバス、コクチバス等)について、山梨県の山中湖、河口湖、西湖と、神奈川県の芦ノ湖に限って認められている漁業権。ブラックバスは釣りの対象魚として人気が高いことから、同法施行前から漁業権を持っていた上記4湖沼に限って、特例として漁業権が認められている。10年に1度の免許更新期を13年12月31日に控えた山梨県は、同月19日、次の10年間の新規免許を交付した(神奈川県は8月31日で更新済み)。日本魚類学会や自然保護団体は、在来種や生態系への影響が懸念されることから、更新を認めないよう県に要望していた(→「ブラックバスすみ分け案」)。交付に際して山梨県は、10年間の免許継続は本来好ましいことではないが、放流量の段階的削減やバスに代わる魚種の育成、また漁業権対象魚種に課される増殖義務については、放流以外の方法を検討することで、10年後の免許終了を目指すことを条件とした。