アニメのロケハン地へファンが訪れる「聖地巡礼ブーム」を発端に起きた現象。「らき☆すた」のヒットによる埼玉県の鷲宮神社と周辺の経済効果が注目され、「アニメ・マンガで地域振興」の著者・山村高淑によって「コンテンツツーリズム」と命名された。富山県に拠点を置くアニメ制作会社P.A. Worksは、北陸を舞台にしたテレビアニメ「花咲くいろは」を2011年4月にスタート。地元との連携で劇中の「ぼんぼり祭」を実現させるなどの成果を挙げている。また、「『劇場版 空の境界』シリーズ」で有名なアニメ制作会社で、徳島県に拠点を置くufotable(ユーフォーテーブル)は、09年から「徳島をアソビ尽くす」ことを目的とした年3回のイベント「マチ★アソビ」を企画制作。11年9月のvol.7では約4万3000人を動員した。観光のみならず産業誘致も含めて大きな注目を集め、今後の発展も期待されている。