庵野秀明総監督が2007年から全4部の予定で再スタートした「新劇場版シリーズ」(→「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」)の第3部。前作「破」から3年余を経て、12年11月17日からシネコンのティ・ジョイ系で全国公開。主要な情報を公開前に一切明かさない前代未聞の宣伝方式にもかかわらず、初日2日分で77万人以上を動員し、興行収入11億3000万円と、同年首位だった「BRAVE HEARTS 海猿」の11億1900万円を超える記録的なヒットとなり、アニメビジネスのあり方に一石を投じた。前作から14年が経過した時代設定、新規の物語と新キャラクターに加えて充実したビジュアルが大評判となり、「FINAL」と銘打たれた第4部「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(EVANGELION:FINAL)」への期待も高まっている。同時上映は、庵野監督が館長を務めた展覧会「館長 庵野秀明 特撮博物館」(12年7~10月)の目玉だった展示映像を再調整したスタジオジブリ制作の特撮映画「巨神兵東京に現わる 劇場版」(樋口真嗣監督)。