藤子・F・不二雄生誕80周年記念として製作されたフル3D-CG映画(→「3D映画」「3D-CGアニメ」)。2014年8月8日に東宝系で公開、興行収入は83.8億円を記録し、同年の邦画では「永遠の0(ゼロ)」の87.6億円に次ぐ第2位となった。フォトリアル系のフルCG映画は、国内ではなかなか定着しなかったが、「Friends もののけ島のナキ」(11年、東宝系)をヒットさせた山崎貴と八木竜一が本作も共同で監督。白組、ROBOT、シンエイ動画の共同制作により、独特の質感を持ったキャラクターで原作やアニメ版と違和感のないCG世界を構築することに成功した。ストーリーは、のび太のしずかちゃんへの想いを成就させるため、未来からドラえもんが来たという軸を通し、「ドラ泣き」というキャッチコピーの通り、原作中から感動的なエピソードを抜粋して一本の映画として成立させている。15年2月27日、第38回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞。