マンガ家や作家と出版社の間に立ち、媒介役として、出版社と共同して長期的な視野から作家をサポートして本づくりを行う仕事。また、映像化や商品化の窓口として、より効果的なメディアミックス展開(→「マンガのクロスメディア化」)をプランニングしたり、権利関係の交渉を行うこともある。新人の発掘を手がけることも多い。欧米ではほとんどの作家が、何らかの形で作家エージェントと契約しているが、日本での認知度は今のところ低い。2012年10月には、元講談社「モーニング」編集部の佐渡島康平と、元「群像」編集部の三枝亮介が、講談社を退社して作家エージェント会社「コルク」を設立し、話題になった。同社は、マンガ家の小山宙哉、安野モヨコ、三田紀房、作家の阿部和重、山崎ナオコーラ、文芸評論家の山城むつみの代理業務を行うほか、作家・伊坂幸太郎らの海外での代理店業務なども手がけながら、活動を広げる予定という。