タイトルどおり「生のまま料理をする」ことがテーマのイベント。料理はもともと火を使うことから調理技術が発達してきた。しかし、今一度、自然の中に素材を求め、その素材を「生」のまま使うことでガストロノミー(美食)を追求することはできないかと、火を使わず、資源を無駄にせず、自然を大切にしたうえで料理をすることに、世界最高峰のシェフたちが挑戦した。参加するシェフたちは若手の実力派ばかりで、リーダーはデンマークの「ノマ」のレネ・レゼッピ。世界のジャーナリストやシェフによる「ザ・ワールズ・フィフティー・ベスト・レストラン(世界のベストレストラン50 The World's 50 Best Restaurants)」で世界1位になったシェフである。彼を中心に、イタリア「オステリア・フランチェスカーナ」のマッシモ・ブットーラ、ブラジル「DOM」のアレックス・アタラ、フランス「シャトーブリアン」のイナキ・アイズピターレなどが参加。日本からは「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」の成澤由浩(1969~)が参加している。デンマーク(2009年)、イタリア(2010年)、ラップランド(2011年)と続き、第4回は2011年11月、日本の石川県で行われた。