スポーツ、文化施設などに企業名や商品名などを付ける権利(命名権)を与え、見返りに権料を得る商法。スポーツ大国のアメリカで始まった。大リーグでイチローが所属するマリナーズの本拠地セーフコ・フィールドは、シアトルに本社を置く保険会社名を冠とする。日本では2002年の味の素スタジアムが先駆けで、06年にも大阪市の京セラドーム大阪や、大分市の九州石油ドームなど、プロ野球やJリーグの競技場で次々に実現している。また、独立行政法人の日本スポーツ振興センター(JSC)が運営する国立競技場、秩父宮ラグビー競技場、代々木体育館の命名権も、民間に売却することが検討されている。09年にはナショナルトレーニングセンター(NTC)の命名権が味の素に売却された。国立施設の命名権導入は初めて。