2012年ロンドン・オリンピック、14年ソチ冬季オリンピックでのメダル獲得が有望な競技種目を、文部科学省が特別支援する制度。競泳、柔道、体操、レスリングなど伝統的に日本が強い競技だけでなく、カヌー、トライアスロンなどメダルが望めるマイナー競技も支援の対象としており、強化資金に悩まされてきた競技団体にとって、大きな効果が期待される。国立スポーツ科学センター(JISS)と筑波大学に業務を委託し、医科学データの提供、栄養サポート、メンタルトレーニング指導などを目指す。ロンドン・オリンピックのシミュレーションを兼ねて、10年11月の広州アジア競技大会で、選手村に近いホテル内に選手の体調管理を支える「マルチサポートハウス」を設置した。疲労回復のための高圧酸素カプセルや個人用プールを用意。日本食を提供し、心理カウンセリングも受けられる。カヌーの選手が積極的に利用し、金メダル3個獲得に結び付けた。