トラック種目でのフライングを1回目から即失格とする国際陸上競技連盟のルール変更が2010年1月1日から発効。各選手に1回ずつフライングが許されていたスタート規定は、03年から「各レースで1回フライングがあった後は、誰がフライングをしても即失格」と厳しくなったが、同走者を動揺させるなどの目的で故意にフライングするケースが目立ち、改正を求める声が上がっていた。競泳の場合は再スタートせずレース後にフライングと判定された選手が失格となるが、陸上では「一発失格者」を除外してスタートをやり直す。選手には心理的圧迫が強まるが、観客の側からは集中をそがれることなく観戦することが期待できる。国内では当面、中高校生の大会などは除外され、日本陸上競技連盟主催の主要大会だけに適用される。