2013年8月の国際陸上競技連盟総会で、世界選手権の参加標準記録を厳格化し、出場選手数を25%削減する方針が決まった。現在男女で約2000人に達している選手数を1500人規模に縮小する。大会の肥大化にともなって宿泊場所の確保が難しくなり、競技運営にも支障が出てきているため。これまで、突破すれば1国3人まで出場できたA標準と、1人だけの出場が認められるB標準の二通りだったのを高いレベルで一本化。種目ごとの最大人数を決め(たとえば1万メートルなら27人)、不足する場合は国際陸連世界ランキング上位から埋めていく。これによって各種目の参加選手数と組数が把握しやすくなり、競技日程を組むことが容易になる。記録の水準が低くても1国1人の枠は確保されるので、出場者が多い100メートルなどはこれまで通り予備予選を行う。少数精鋭でより高いレベルでの争いが展開されることになるので、観客、テレビ放映の面からも歓迎されるものと見込まれている。