サッカーの試合の中で実際にプレーが動いている時間。サッカーは前後半45分ずつの90分、それに選手交代や負傷者の扱いなどで空費された時間を補うアディショナルタイムで行われている。通常の試合時間は長くても合計95分程度だが、その中にはボールがピッチ外に出たり、反則などでプレーが止まっている時間が含まれていて、実際のプレー時間は50~60分程度。観戦の魅力を高めるために実際のプレー時間を延ばす努力をしようと、時間を計測して公表する動きが広まっている。Jリーグでは2009年から計測を始めたが、同年の1部(J1)の記録は、1試合平均56分08秒、10年は54分43秒、11年は54分39秒と減少傾向が見られた。そこでアクチュアルプレーイングタイムを60分にすることを目標に、12年以降は試合ごとの数字を公表することにした。その結果、12年は1試合平均55分37秒、13年は55分43秒、14年は56分19秒と改善が見られている。ただし、チームのプレースタイルや意識によって、そして試合ごとに大きなばらつきがある。14年のJ1では、全34試合の平均で最長がサンフレッチェ広島の61分34秒、最短がサガン鳥栖の54分08秒、最長の試合がベガルタ仙台対サンフレッチェ広島の66分33秒、最短がサガン鳥栖対ベガルタ仙台の43分24秒だった。