ボクシングなどラウンド制の競技において、原則として各ラウンドの採点に優劣をつける方式。通常なら両者に優劣がなければ10-10となるが、ラウンドマストシステムでは、審判員は極力どちらか一方のみに10をつけるようにする(10-10もありえる)。微差であってもポイント差がつくため、ドロー(引き分け)になる可能性が低く、勝敗がつきやすい。その半面、ダウンを奪って2ポイント差をつけたとしても、他の3つのラウンドでわずかでも挽回されれば逆転するため、ルールを理解していないテレビの視聴者などにとって勝敗が分かりにくいとの誤解を生むケースもある。また、同じラウンド制でも立ち技格闘技のK-1では各ラウンドごとではなく、最終ラウンド(3分3Rのワンマッチ、およびトーナメント決勝は延長戦第2ラウンド。トーナメントの決勝戦以外は延長戦第1ラウンド)のみ必ず優劣をつける方式を採用している。