両手にグローブ、トランクス、ボクシングシューズ、胸部や骨盤を守る防具などを着用した2人の女性競技者(ボクサー)が、パンチのみを使い相手の上半身全面と側面のみを攻撃対象とする格闘競技。日本では1999年に日本女子ボクシング協会(JWBC ; Japan Women's Boxing Commission)が結成されて独自興行を行ってきたが、従来のプロボクシングを統括してきた日本ボクシングコミッション(JBC)は女子の試合を認めていなかった。しかし、世界タイトルを認定するボクシング機構のWBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)が女子の部門を設立し、世界各国のコミッションも認める方向にあったため、2007年11月20日、JBCは女子にもライセンスを発行することを認めた。これによりJWBCは解散。08年2月に第1回プロテストが行われ、翌日第1期生が誕生。同年5月9日には女子のみでの第1回興行が開催され、以降は男子の興行に女子の試合が組み込まれる形で行われている。男子とは違い1ラウンド2分制で行われ、試合前の妊娠検査が義務付けられている。アマチュアボクシングでも競技が行われており、オリンピックでも12年のロンドン大会から女子競技が採用された。