[一言で解説]
刑事裁判において裁判官とともに裁判を行う人のこと。殺人や放火などの重大な刑事事件の裁判で、裁判官といっしょに被告人の有罪・無罪や量刑などを決める人。有権者から選ばれる。
[詳しく解説]
従来の刑事裁判は、法律の専門家だけで行われていたため、一般市民の常識からかけ離れた裁判ではないかと批判されることもありました。また、時間がかかりすぎるという問題もありました。そこで、素人から選ばれる裁判員を裁判に参加させて、裁判に、社会常識や市民感覚を反映させようというのが、裁判員制度の目的です。裁判員の選出は何重にも分けて行われます。まず、有権者の中から裁判員候補者名簿に登載され、つぎに、登載者から事件ごとに選ばれて裁判所に出頭し、さらに、出頭した者の中から裁判所で面接をして選ばれます。